この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
流れる星のように
第4章 矛盾
「流星。」
聞き覚えのある声だった。

携帯から視線を声の方に移すと、緑が目の前にいた。

「急だったし、仕事が忙しく無理かなって思って帰る途中だったの。私、慌てて戻ってきちゃった。」
可愛い変わらない笑顔だった。

「ごめんなさい。私、家に連れて帰られて、流星に会いたくて、頑張ったんだけど…」
緑の目は涙でいっぱいだった。

緑にはいろいろ事情があり、緑は苦しんだのだと思うと、流星は緑が可哀想でならなかった。

「会えたから、いいんだ。ああ…良かった。やっと会えた…」
緑の左手の薬指には結婚指輪が光っていた。

「緑、結婚したんだってね、おめでとう。」
緑は結婚指輪を隠すように、右手を左手に乗せた。

「幸せにしてる?」
緑は、顔を引き吊らせながら笑って頷いた。

相変わらず嘘が下手だった。

「流星は幸せ?」

「俺は、幸せじゃないけど不幸でもない…かな。」
苦笑いしながら答えた。

沈黙の時間が続いた。

「帰らなくて大丈夫?」
緑に尋ねた。

「そうね…そろそろ行かなくちゃ。」

流星と緑は席を立ち店を出た。

空には星がたくさん光っていた。


流星は緑の手を握り歩いた。


「もう…この辺りで…」
家の近くまで送ろうと思っていたが、男となんて歩いていたら、バレたら困るからなと、思った。

繋いでいた手を離し、緑を見送った。
流星は手を振り緑が見えなくなるまで見つめていたが、
緑は途中まで行き引き返して、走ってきた。
そして流星に抱きついた。

「ああ…流星。。ああ…逢いたかった。」
流星は強く抱き締め返し
「緑、俺も…俺もずっと逢いたかったよ。」

二人は星空の人通りのない小さな公園で抱き締め合いながら、熱くキスをした。

お互いを貪り合いながらキスをしていた。



/193ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ