この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
流れる星のように
第4章 矛盾
一月後、まりは流星の元に嬉しそうにやってきた。
「先生、できたわ!赤ちゃん。先生の赤ちゃん!」
病院内の廊下に響き渡る大きな声だった。
流星も何と無く予感していた。
「先生と結婚出来るわ!」
まりは人目も憚らずに抱きついた。
「俺と結婚するの?」
「そうよ。だって先生との赤ちゃんだもの。」
「診て貰ったの?」
「ううん、これからよ。検査薬で陽性が出たの。いつなら一緒に行ける?」
「一緒に?」
「そうよ、だって先生の赤ちゃんだもの。」
死んだ緑のお腹にも赤ちゃんがいた事を思い出した。
緑との子供、欲しかったなぁ…と思っていた。
まりは、嬉しそうに喋りまくっていた。
「これで、嫌なあの人と結婚しないで済んだわ。大好きな先生と結婚出来る!パパにも知らせなくちゃ。」
まりは流星の頬にキスをしてお腹に手を置き、
「ふふふ」と笑いながら病院の廊下を歩いていった。
流星は深く溜息をついた。
看護師たちは、二人の様子を見ていたが、まりが去ると何事もなかったように、動き出した。
「先生、できたわ!赤ちゃん。先生の赤ちゃん!」
病院内の廊下に響き渡る大きな声だった。
流星も何と無く予感していた。
「先生と結婚出来るわ!」
まりは人目も憚らずに抱きついた。
「俺と結婚するの?」
「そうよ。だって先生との赤ちゃんだもの。」
「診て貰ったの?」
「ううん、これからよ。検査薬で陽性が出たの。いつなら一緒に行ける?」
「一緒に?」
「そうよ、だって先生の赤ちゃんだもの。」
死んだ緑のお腹にも赤ちゃんがいた事を思い出した。
緑との子供、欲しかったなぁ…と思っていた。
まりは、嬉しそうに喋りまくっていた。
「これで、嫌なあの人と結婚しないで済んだわ。大好きな先生と結婚出来る!パパにも知らせなくちゃ。」
まりは流星の頬にキスをしてお腹に手を置き、
「ふふふ」と笑いながら病院の廊下を歩いていった。
流星は深く溜息をついた。
看護師たちは、二人の様子を見ていたが、まりが去ると何事もなかったように、動き出した。