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流れる星のように
第4章 矛盾
整形外科医のまりの父親が流星の元に来た。
そして流星を非常階段の外に連れ出した。

「まりが妊娠したそうだな…」

「はい。」

「大切な娘を…よくも…」

「大切な娘なら、娘を無理矢理好きでも無い男と結婚させないと思いますが…」

「大切だから、自分の見込んだ男と結婚させるんだ。」

「娘の気持ちは無視ですか?気持ちを無視した結婚は幸せになれるとでも?」

まりの父母は矢張り親が決めた相手だった。
すでに結婚生活は波状し、妻は男を自宅に連れ込み、父親は愛人がいた。

流星はお辞儀をし、その場を去ろうとした。

「君はどうしたいんだ?」

「私は…私はいつも流れに乗って生きていきます。名前が名前ですから…」
笑いながら、会釈をし流星は病棟の診察に向かった。


医局に行くと、噂が広がっていた。

「若い綺麗な女の子を妊娠させた」
流星を睨みつける看護師や鼻で笑う看護師がいた。

流星はそんな事は気にもならずに、診察に向かった。

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