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流れる星のように
第4章 矛盾
華子は、流星の結婚に驚いた。

あんなに愛していた緑が死んだばかりだったからだ。
それでも、流星が前に進んでくれた事が嬉しかった。

幸恵は華子の父親との再会が嬉しかった。

あの頃にあんなに酷く捨てられ、華子を産み育てた自分を見て欲しかったのだ。

幸恵は彼を責める事無く感謝の言葉を送った。

優しく包み込んでくれる幸恵に再び惹かれていたのだった。
幸恵も素敵に歳を取った彼に興味が沸いていた。


内輪だけの結婚式の日、幸恵は華子を慎太郎に紹介した。

まりの母親は流星にくっつきっ放しだった。
まりはそんな母親から流星を引き離そうと懸命だった。

「みんな病んでる…」
流星は心に隙間がある人たちばかりのこの一族に
自分も大きな隙間があり寒い人達ばかりだと、一人苦笑していた。




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