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流れる星のように
第4章 矛盾
ホテルから出ると、昨日のモデル女が前に立ちはだかった。

流星を責めるのではなく、女に罵声を浴びさせていた。
後を付けられていたのか…流星は不覚だったと思ったがもう遅かった。

「私はこの人と結婚する約束をしていたのよ!」
「何言ってるのあなた?私達は婚約するのよ!」

結婚だの婚約だの二人は喚いていた。

流星はそんな言葉を一言も言っていないし、承諾もしていない…

二人は取っ組み合いの喧嘩を始めた。
流星は二人を止めに入ったが、二人は普段、表向きは仲良しだが、内心は大嫌いで裏工作をお互いにし陥れようと足を引っ張り合う関係だった。

「やめるんだ、こんなところで…やめろよ。喧嘩をして取り合うようなそんなにいい男でもないだろ?」

二人は離れ、お互いに睨み合っていた。

そして今日の女に、
「さっ、帰ろう…」
と、流星が彼女の背中に手を添えて反対側に行こうとすると
昨日抱いたモデル女はバッグの中から包丁を持ち出した。

そして、女に向かって包丁をかざした。

流星は
「危ない!」
と女をかばい覆いかぶさった。

流星はそのまま倒れこんだ。



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