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流れる星のように
第2章 母と姉
彼は花井悠と言った。

悠は、プロ野球選手の息子で学校でも人気があった。

華子は深々と頭を下げた。
そして、その場を去ろうとした。
悠は、華子に自分が首にかけていたスポーツタオルを渡した。

「汚くはないから、拭けよ。」
華子は戸惑っていると、
タオルをふわりと頭にかけて
「あげるから。やべー、遅れちゃう」
そう言い、自分の教室に戻っていった。

華子はタオルを手に持ち、教室に戻ると
授業が開始するところだった。

教師は華子に
「どうした?」
と教壇の上から言ったが華子は黙り
鞄に教科書を入れると、鞄を持ち教室を出た。

教師は驚き追いかけたが、華子は靴に履き替えると
素早く走り出した。

下履きを履いていない教師は、サンダルを履いており追いつけ無かった。

華子はタオルを握りながら、体力が続くまで走った。



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