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流れる星のように
第2章 母と姉
部活を終えると、悠は華子を送った。
自転車通学の彼は華子を後ろに乗せた。

悠の自転車に乗ったのはいいが、華子は帰り道が分からなかった。

悠は華子の家の住所を聞き、華子の手を自分の越しに回した。そして自転車を走らせた。

華子は初めて自転車の後ろに乗り、怖くて悠にしがみついていた。
悠は華子にしがみつかれ、ドキドキしながら華子の家の住所方面に向かった。


「この辺りです。」
華子は悠の耳元に大きな声で言った。

悠はブレーキを掛けて止まった。

華子は自転車から降り、
「ありがとう。」

そう言って門をくぐろうとした。

「ここ、お前んち?」

「そうよ。居候だけど。」
華子はそう言って門を閉めた。

悠は門の表札を見ると驚いていた。

黒い車が門の前に止まり、表札の人物と、スーツの男性と、ワンピースの女性が降りた。

チラリと悠の方を女性は見て、門に入って行った。


悠は、華子はどんな居候なのか考えながら自宅に向かった。



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