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流れる星のように
第2章 母と姉
華子は翌日学校に行き、休み時間には華子の元にやってきていた悠が来なかった。
そして昼休みになっても、お弁当を持って現れずにいた。
放課後も華子を迎えに来なかった。

華子は泣きそうになりながら、部活に行くのが怖かった。
悠はグランドでボールをゴールに向かい蹴っていた。

華子はそのまま部活に行かずに、帰宅した。

家に入ると母の声が響いていた。

華子は構わずにリビングに行くと、晴夫と幸恵は裸になり抱き合っていた。

その横を何も言わずに華子は通り過ぎ、キッチンに行き冷蔵庫から麦茶を出し、一気に飲み干した。
そしてまた、慌てている二人の横を通り過ぎ部屋に入って鍵をかけた。

華子にとって悠は生きる為の糧であり、悠が離れた今は全てがどうでも良かった。

華子は布団に潜り、悠を想いながら縮こまっていた。

「華ちゃん。華ちゃん。」
ドアの外で晴夫がノックをしながら呼んでいた。

華子はベッドホンをし、大音量で音楽を聴きながら再び布団に潜った。

「悠君…悠君。」

悠を思い出しながら声を殺しながら泣いていた。


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