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流れる星のように
第3章 見えない流れ星
流星は父親の田村と夕食を取っていた。

母は田村の所から離れたが、田村はどうにか繋がりが欲しくて流星に小遣いを与えて会っていた。

既に老人の田村は、幸恵とセックスをしたいとかは思っていなく、ただ愛した女と話しをしたかったのだった。

流星に幸恵と会えるようにして欲しいと頼んだのだ。

華子が結婚した事は言わずに、みんな元気だとだけ言っておいた。

田村はたまに知り合いの病院に、行き診察を手伝っているのと、孫とたまに遊ぶくらいで、今は趣味も持たずに時間とお金を持て余していたのだった。

まだ未知の未来がある流星を眩しそうに見つめていた。

こうしてひと月に一度は田村と会って、食事をし、話しをしていた。
この綺麗で聡明な少年が自分の息子だと思うと嬉しかった。


「流星は将来はどんな道を進みたいと思ってるんだ?」

「パパと同じ医者になりたいんだけど、公立大学でも学費がね…」
田村は自分と同じ医者になりたいと言う息子に、涙が出た。

「気にするな…学費なら私が出すから、流星は頑張れ!」

医者になれば、みんなが頭を下げる。

どんなに偉い政治家でも…


そんな理由で流星は医者を目指していた。




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