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流れる星のように
第3章 見えない流れ星
華子は大学での勉強に没頭した。

赤ん坊は、ベビーシッターに任せきりで、家事はお手伝いさんに任せていた。

華子のする事は、晴夫とのセックスだけだったが、産後日にちが経っていないのを理由に断っていた。

華子はあんなにあった性欲は妊娠してから無くなっていた。
産後の今も無かったのだ。

晴夫はセックスをする相手には不自由していなかった。
セックスを拒む華子のいる自宅には戻らなかった。

華子は母性があまり沸かなかった。
子供は要らないと思っていた存在だからだ。


ベビーシッターの30歳の女性に任せきりだった。
この女性が帰る夜や、休みの日には別のシッターに頼んでいた。
週に1度程夜に面倒をみる程度だった。
母乳も最初の頃しか与えず、すぐにミルクに変えた。

大学の勉強は忙しく、夜遅くになる事もあった。
なので、子供の顔を見ない日もあった。

華子は孤独だった。

晴夫の母親は華子に好感はもっていなかったので、華子は実家には近づかなかった。
自分の母親にも近づかなかった。

勉強に没頭するしか無かったのだ。


大学にはサークルがあり、サッカー部もあった。
高校生の頃を思い出しながら見つめていた。

すると、悠がサッカーをしていた。
華子は胸が高鳴った。

悠がプレイする姿を追っていた。


「そう言えばキャンパスは教育学部と同じだったんだ…」

華子はプレイする悠の姿を追いながら、次の講義の教室に移動した。


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