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流れる星のように
第3章 見えない流れ星
流星が家の門の前に来ると、どこかで見た女がいた。
「リュウ君、やっと会えたわ!」

誰だったか記憶を遡った。

あ…華子の結婚式の帰りに…

「薫さん?薫さん元気でしたか?」

「わぁ、覚えてくれていたのね!嬉しいわ。」

「当たり前ですよ、初めての相手を忘れる訳が無いですよ。あの時連絡先を聞かなくて後で後悔しましたよ。探そうとしたけど見つからなくて…。」

「探してくれたのね、嬉しいわ!」

家まで突き止めるこの女を流星は煩わしく思った。

「リュウ君がここのうちの子と分かって、時々ここで待っていたのよ。」

「そんなに?」

流星はこの女をどうしようか考えた。
母親と然程年齢の変わらないこの女を…

自分の年齢を考えてみろよ…

心の中で思った。

「リュウちゃん、食事でも一緒にどう?」

「あ…ごめん。今日は今から彼女が来るので…」

「あら、彼女が出来たの?」

「はい。同じ高校で佐川大臣の孫の…」

「んまぁ!あの娘?ビッチで有名じゃない…学校にも殆ど行って無いと聞いたわ。リュウちゃん、騙されたらダメよ。」

酷い女だと流星は思った。

大臣の孫は彼女ではなかったが、学校の後輩で品のいい女の子だった。
確かにいろんな人にチヤホヤされていたが、自分を見失わない、素敵な女性なのに…

この性悪女を抹殺したいと思った。

「知らなかった。忠告ありがとう。」

薫はニヤリと笑った。











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