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流れる星のように
第3章 見えない流れ星
結婚1年目の結婚記念日の前日、華子は大学のキャンパスを歩いていた。
晴夫と一緒に食事をする約束があった。
急に講義が休講になり、図書館で勉強をしようと思い、図書館まで近道をしようと、普段通らない中庭を横切っていた。
キョロキョロしながら道を確認していたが、完全に迷子になっていた。
中庭のベンチに座っていた女性に図書館までの行き方を尋ねた。
すると、近くで雑談していた男性が
「俺、本を返すから、今から行くから送るよ。」
と、言った。何となく聞き覚えのある声だと思った。
華子が男性をよく見ると、花井悠だった。
悠も華子だと気づくと、一瞬立ち止まった。
「あ…」
華子は俯いた。
悠は、華子に
「こっち」
と、親指で合図をした。
華子は悠の後ろを歩いた。
「あの…花束あり…がとう…」
後ろから悠に言った。
「ん…」
「サッカーしてるのね。この間見たわ。」
「ん…」
悠君は話したく無いのね…
華子は黙って悠の後ろを俯きながら歩いた。
華子は急に立ち止まった悠にぶつかった。
「あ…悠、ごめんなさい」
「華子…」
悠は華子を抱き締めた。
「ごめんよ、華子。華子に理由も聞かずに離れて…華子。。」
悠は華子を強く抱き締めた。
華子は首を横に振りながら涙を流した。
「悠君…私こそごめんなさい。」
人気の無い裏庭で二人は抱き締め合っていた。
晴夫と一緒に食事をする約束があった。
急に講義が休講になり、図書館で勉強をしようと思い、図書館まで近道をしようと、普段通らない中庭を横切っていた。
キョロキョロしながら道を確認していたが、完全に迷子になっていた。
中庭のベンチに座っていた女性に図書館までの行き方を尋ねた。
すると、近くで雑談していた男性が
「俺、本を返すから、今から行くから送るよ。」
と、言った。何となく聞き覚えのある声だと思った。
華子が男性をよく見ると、花井悠だった。
悠も華子だと気づくと、一瞬立ち止まった。
「あ…」
華子は俯いた。
悠は、華子に
「こっち」
と、親指で合図をした。
華子は悠の後ろを歩いた。
「あの…花束あり…がとう…」
後ろから悠に言った。
「ん…」
「サッカーしてるのね。この間見たわ。」
「ん…」
悠君は話したく無いのね…
華子は黙って悠の後ろを俯きながら歩いた。
華子は急に立ち止まった悠にぶつかった。
「あ…悠、ごめんなさい」
「華子…」
悠は華子を抱き締めた。
「ごめんよ、華子。華子に理由も聞かずに離れて…華子。。」
悠は華子を強く抱き締めた。
華子は首を横に振りながら涙を流した。
「悠君…私こそごめんなさい。」
人気の無い裏庭で二人は抱き締め合っていた。