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Blindfold
第7章 けじめ
「桜……」
テーブルの上で手を掴まれた瞬間に、周りの音が消え去った。
「ずっと…好きだった」
「…………」
「それはお前も気付いてるだろ…?」
「─────っ…」
「変な関係になる前に、しっかり伝えるべきだったんだよな…」
樹は、そしてゆっくりと目線を下ろした。
誤魔化せない今、改めて、自分のした事の醜さに胸が苦しくなった。
「関係を結べば振り向いてくれるかもってそんな浅い考えだったんだよ…。ほんと情けない…」
「それは……っ」
よく分かる。
痛いほど。