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Blindfold
第7章 けじめ
ボーイ…
そうだったんだ…
「そんなこと聞いてどうすんだよお前」
「いや、別に……」
どうもしないけど。
なんとなく気になってしまった。
「んで?用件は?」
「いや、そりゃもちろん店の事だよ」
拓也さんはそう言って、煙を吐くと、味が気に入らなかったのかすぐにそのタバコを消してしまった。
店……?
radiceのことだろうか…
「今週はどうしても俺じゃ回せないからさ」
「……俺は無理だ。ここがあんだから」
そう言って、店長はカウンターをコンコンと叩いた。
「1週間だけだ。
そしたら親父も退院するって」
「……それもどーだか」
店というのはradiceのことではない…?
店長と拓也さんのお父さん……
話を聞く限りでは入院してるらしい。
察するにお父さんも多分何かのお店をやっているんだろう。