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Blindfold
第10章 唇


「てっ…店長……」



「やっと出てきたな……」




フラフラと立ち上がった店長は、苦しそうに息を吐く。




「い、いつからっ……

まさか、昨夜からずっと……っ」




横殴りの雨に晒されたのか、店長の服は濡れている。



まさかそんなっ……


だって、昨日は激しい雷雨でっ…




「桜……あんなことして悪かった」



「ちょっとっ……」




よろけた店長を支えるが、身体が大きいから思わず私もよろけた。




「バカだな俺っ……


混乱してるお前にあんなことして…


お前をめちゃくちゃにしてる和明と


してること変わんねぇ…」




そう言いながら、彼はまた、苦しそうに息を吐く。




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