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Blindfold
第11章 正体
「………閉めるなら閉めるで、そう看板出さなきゃいけないじゃないですか」
それもそうだ、と思ったのか、店長はんん、と言葉を詰まらせた。
「……子ども扱いしてますけど、それくらい出来ますよ私」
「子ども扱いなんかしてねぇよ」
してるじゃん。
そう言いかけて飲み込む。
そして再び私は手を出した。
「いいから。早く鍵」
「………いや、やっぱ俺が行く」
「何言ってるんですかっ…今日くらい休んで下さい」
ムッとむくれた店長は、目を細めて私を見つめる。
少し怖気付いて目線を落とそうとしたけれど、やっぱりここは負けたくなくて、私はそのまま店長を見つめた。