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Blindfold
第13章 つぼみ
────────…
久しぶりの開店。
店はお客で溢れている。
「桜!」
「はい!」
「これ出して!」
「分かりました!」
てんやわんや過ぎて、いつもと違うスピード感に汗がにじむ。
「っ……」
グラスを店長から受け取った時に、微かに手が触れて、慌てて手を引っ込めた。
「………おい、早く運べ」
「………すみません」
手が触れてしまったことと、そんなことでまるで恋を知らない中学生のような反応を取ってしまったこと
2つの恥ずかしさが私を襲う。