この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Blindfold
第16章 この恋に気付いて



顔が近くて、心臓の音が聞こえてしまいそう。



はぁ…と切なく息を吐いた店長は、しばらく目を瞑ると再び私のことを至近距離で強く見つめた。





「……俺は…バツイチのいい歳した大人なんだよ」



「…………」


「─────…その大人が、10も年下の女に、『本気で惚れた』なんて、言えると思ってんのかっ…」


「っ………」





いつもの茶化しているような素振りは全くない。



まるで真剣な店長の切ない呟きが、身体中に染み渡る。





「それに…散々な目にあってズタズタのお前に、俺の気持ちぶちまけても……余計な悩みを増やすだけだろ」






唇を噛んだ店長は、床に視線を落とす。





そして、



「だから言える訳ねぇ」



と力なく言葉を発した。






「………だったらっ…花も植えなきゃいいじゃないですかっ…!言える訳ないとか言っておいて“この恋に気付いて” なんてっ…そんな乙女みたいな花植えてっ……」




初めてきいた彼の気持ち。



それが嬉しいはずなのに、溜まった不満が爆発している。









/508ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ