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第18章 Blindfold

──────────俺と ヤらない？





突然店でナンパしてきた男。



ホテルでのキス。



そして



─────────桜みたいな子は、ダメなんだ




苦い思い出に顔を歪ませていると、彼はひょうきんに笑っていた。




「何しにきたの……」



「別に？通りがけ。そしたら、いい女いるなと思って」




呆れた。



彼はこういう男なのだ。



チャラチャラしているようで、裏で何を考えているのかが全く読めない。




「まだ、開かない？」



「うん…」




少し店長の反応が気になって横目で眺めるが、別に無表情だったので、それもそれで少し複雑な思いが私の胸の中をいっぱいにした。




「……なんか、吹っ切れたっぽいね」



「え…？」




変に鋭い感じなのが、彼の嫌なところ。



彼の、全てを見透かしているような目が私は苦手だ。




「あの時はごめんね」



「………」