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Blindfold
第21章 恋人への不満
流しの上の棚を開いて、いつもの紅茶の缶を掴んでいる。
店長と付き合い始めてから1ヶ月とちょっと。
相変わらず私は、“Blindfold” でバイトしていて、店長とはほぼ毎日顔を合わせている。
だけど、店の二階にある店長の家に泊まるのは、なるべく4日に1度くらいの頻度になるようにしている。
つまりまだ数えるくらいしか泊まったことはない。
正直……
こうやって家にいる時しか恋人っぽく出来ないし、もっと泊まりたいのが本音ではある…が……。
ポットに茶葉を入れながら、店長は大きな口を開けてはわぁ〜と欠伸をしている。
眠そう……。
隔週に設定してる休み以外はほぼ毎日店を開けているし、疲れているんだろう。
なのに、私が泊まると、店長は頼まなくてもご飯を含め色々とやってくれてしまう。
………泊まると余計に疲れさせてる気がする…んだよなぁ…
いくら言っても、さっきのお皿洗いの時のような調子で手伝わせてくれないし、私も店長みたいにテキパキ出来る訳でもないし……。