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Blindfold
第21章 恋人への不満
一口、紅茶を飲む。
香りだけでも安心する。
喉に温かさが通って、ホッと息をつくと何だか眠くなって来た。
店長の家にいると、何故か眠くなる。
昨日もお風呂に入った後気付いたら寝てたし。
………居心地がいい、ってやつかもしれない。正直、こんなに安心出来る場所はここくらいだ。
「俺、店行ってくるから」
「あ……そうなんですか」
着替えと歯磨きを済ませた店長は、テーブルに置いてあったタバコの箱を掴んだ。
店に行くには早すぎる。
いつもだったらもう少しゆっくりと2人でいれる時間なのに。
起きてから、全然恋人っぽいことをしてない。
そういうことばかり考えてる私がおかしいのだろうか。