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Blindfold
第21章 恋人への不満
「どーぞ」
差し出したお皿を掴んだ店長は、その文字を見て、フッと笑う。
「愛のあるメッセージをどーも」
「………いえ、どういたしまして」
そう言い返して、先ほど店長に差し出されたお皿を自分の前に引き寄せる。
本当に入ってないだろうか。
真ん中とかに固まってたりしそうで怖い。
必要以上にオムライスをスプーンで切って中身を確認した。
……大丈夫っぽい。
安全を確認した私は、一口掬い取って頬張った。
「───────……」
これがまた……ホント、美味しいからムカつく。。
なんでこんなに美味しくなるんだろうか。
店長が作るオムライスは、これまで食べたオムライスの中でダントツで美味しい。これだったら、毎日でも毎食でも食べたいと思うほどに。
グリーンピースで遊ばれたことなんでどうでも良くなって、私はそのままペロリとオムライスを平らげた。