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Blindfold
第21章 恋人への不満

「あっ……」



重ねたお皿の上に乗せていたスプーンが音を当てて落ちる。



張り切ったのに何してんだか……。



どうせ店長は後ろでそんな私を見て笑っているに違いない。



ちょっとバツが悪い気持ちのまま、私は腰を曲げて落ちたスプーンを拾い上げた。



まぁ……こういうこともある。

ムカつきそうだから後ろは見ないでおこう。




水を流してスポンジを握る。

お皿二枚と調理に使ったと思われる器具を流しの中に入れた。




洗い終わったらいい加減着替えよう……



チラと、時計を見つめる。


時間は13時過ぎ。仕事を始めるまで、あと3時間……しかない。



ケチャップの付いたお皿に水を掛けていたら、突然背中に熱を感じてハッとした。


両脇の流しの縁を掴む大きな手。




「桜……」



後ろから抱え込むようなその態勢。


しかも耳元で名前を急に囁かれてビクりと体が震えた。



「……なんです──んっ…」



ゆっくりと首を回して店長を見上げようとしたら、店長の方が私の方に顔を近付けて突然唇を塞がれた。



「ふぁ…んっ……」



突然侵入してきた舌が、私に舌を絡めとって動き回る。



なん…で…こんな急に…っ?




今朝されたキスとは明らかに違う。


たばこの味が広がっていくのと同時に頭の中がふわふわとしていく。




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