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Blindfold
第22章 後輩
お昼ご飯食べて、
お皿洗おうとしていた、だけだったはずだ。
「そんな雰囲気じゃ…なかったですよ…ね」
普段泊まる時も、必ずするってわけでもないし、何なら淡白な方なのかな?とすら思ってたけど……
さすがに今日のセックスからすると、淡白ってことはないと思う。
あれこれ考えていると、くるりと店長が振り返る。
逞しい身体。
確かガタイがいいから、昔ラグビーに勧誘されたことがある、とか言ってたっけ。
「…………お前、ほんとタチ悪いな」
「………は?」
店長は私を見ながら目を細めて、ため息をつくと自分が脱ぎ去った上着を掴んで、素早く着た。
「仕込み、はじめるぞ」
質問に答えて欲しい。
今後の参考にしたい…と言ったらなんかやらしいけど、好きな人が何をしたらそういうスイッチが入るのか、知っておきたいのって、普通なんじゃないんだろうか。
それに仕込みを始めるにはまだ時間が早い。
でも、何となくこれ以上は聞き出せないような気がした。
「…紅茶……飲みたい」
「紅茶…?」
「だって、まだ仕込み始めるのは早いでしょ」
「……まぁ」
頭をかいた店長を布団をかぶりながらジッと見つめる。
すると店長はまた目を細めて私を見つめ返してきた。