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Blindfold
第22章 後輩

そろそろ店が開く。
胸がざわついて、モヤが晴れない。

葵の方の様子を見ると、胸に手を当てて深呼吸していた。

いくら初日だからって大袈裟だ。


「大丈夫だ、そのまま深呼吸しろ。別に死にゃしない。すぐ慣れる」


優しい……

はぁ、と大きめにため息を吐いたら、聞こえたのか、店長が私のそばに近付いてきた。


片眉を上げて私の顔をじっと見ている。


────────店長ってなんていうか、ダンディ?ていうか、イケメンっていうか……素敵な方だから


さっきの葵の言葉が、頭の中で再び響く。


その通りだから、ほんと腹立つ。
気付いてから、余計にそう見えるから、それもほんとに嫌だ。


「…………なんですか」

「何不機嫌になってんだよ」

「別になってない…です」

「なってるだろうが」


おっしゃる通り。
でも、そんな大学生の若い女の子相手にモヤモヤしてます、なんて言ったら馬鹿にするに決まってる。


そんなこと口が裂けても言いたくない。



「まぁいい。なんだか知らねぇけど、客が来てもその態度続けるなよ」


そんなことを言われたら余計にイライラする。

店長の言葉に返事をせずに、私は自身のワイシャツの袖を巻くった。


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