この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Blindfold
第23章 夢

リップ音と共に、唇が離れる。


それが惜しくて、もっとしてほしくて、店長を見上げた。


店長も何か言いたそうにしている。


あまり見せない苦悶の表情にそそられて、さらに体が疼いた。



「だから……」


「店長………シたい」



ボヤけた世界の中でも、店長の喉がゴクリの鳴って動いたのが分かった。



「おい……っ」


「ねえ、いいでしょ」



こんな大胆になることはない。


でも、別に夢ならいいかという気持ちと、今どうしても店長に抱かれたい気持ちが高まって、私は店長のワイシャツのボタンに手を掛けた。



「さくら……っ…待て」


「──────なんで…?」



私の動きを静止するのように店長が手を掴んできたので、さらに私はそれを阻むようにして、強く店長を見つめた。



「ダメなのっ……?」


「………ダメとかそういう話じゃ」


「─────やっぱ、若い方がいいんだ」


「は………?」




私の手を掴む店長の力がフッと弱まった。



───────── あのちょいワルオヤジ、若い子が好きなのかな?



頭にこびりついた北野の言葉。

バカらしいことは分かってても、不安は拭えない。

若いだけじゃない。

私には葵みたいな愛嬌もないし。



「葵の方が……断然かわいいもんね…っ……」


「あおいぃ…??」



すっとぼけたような店長の声にムッとした。


葵には若さとか、かわいさとか、愛嬌とか、色々勝てないかもしれない、けど……



/508ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ