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Blindfold
第23章 夢
息が詰まって、苦しいのに下からの突き上げが止まらない。
「だ、っめ…っぁっぁ」
「……っ…じれったいことっ…しやがって…っ」
体を起こした彼の首に腕を回して、顔を見つめる。
押し寄せる快感のせいで目が潤んでいるためか、達也のことが二重にも三重に見えた。
今日は私が全部やるって、そう決めたのに…
なのに……
「はぁっ…たつやっ……っぁ」
「お前の言葉、全部…っ…そっくりそのまま返してやる……っ」
そう言いながら、達也は私の首筋を噛み付くようにして吸い付いた。
「なっ…んで…っ」
「こっちは…2年も前から想い続けてんだよっ……」
上下の激しい運動から、今度は私を弄ぶように擦り付けるような動きへと変わる。
ピンポイントで気持ちいいところが練るように刺激され、まるで電気が体に流れているような感覚が広がる。
2年────…
詳しく聞けてないけど、たしかにそんなようなことを言っていた。
「足りてねぇのは…っお前の方だ、さくら」
「はぁっ……なっに…ぁっ…」
足りてない……って?
それが聞きたいけど気持ち良過ぎて声にならない。
「例え今以上に…っお前が俺をっ…求めてきたとしてもっ……俺の気持ちには到底…っ」
及ばねぇよ─────
その言葉とともに深く息を吐かれた。
きっと果てが近いんだろう。
自分と同じように気持ちよさそうな様子なのが嬉しくて、下半身がキュッと締まったのが自分でも分かった。