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Blindfold
第24章 飼い主


呆然とした店長の顔に余計に不安が募る。


…………え、なにこの顔…。

やっぱ、私なんかした……んだろうか



「お前……どこまで記憶あるんだ」



片眉を上げた店長に、少しビビりながら視線を外す。



「幸さんのところに行って……お酒飲んで、それで…」



店長の愚痴を聞いてもらって、というのは飲み込む。



「どうやって帰ったかとか……は分かんない…です」



私の言葉を聞いて、店長は、小さく息を飲んだ後に深いため息を吐いた。



「………なん、デス…カ」



状況的に怖すぎる。


どう考えてもこの態度、私がなんかした感じだ。


でも、聞くのも怖くて何があったの?とは聞かずに悶々としてると、店長はタバコをつかんで天井にゆっくりと煙を吐いた。



「………お前が店で潰れてるって、幸から連絡があったから、俺が迎えに行ったんだよ」


「え………」


「そんでそれから……」



天井から、私に視線を移した店長をじっと見つめる。


迎えにきてくれてた……とか本当に記憶にない。


しかも、店長のそれから、の後に続く言葉が怖くて、身構えていると店長はふん、と小さく鼻から息を吐いた。



「……そのままベッドに転がしたら、ぐーすか寝たよ」


「………………」



寝ただけ……?


変に店長がためて話すのでびびっていたが、あっけない話の終わりに安堵して、小さく息を吐く。



「体調大丈夫そうならシャワー浴びてこい」



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