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Blindfold
第3章 お店
実際の私は、優れてもいないし美人でもない。



とんでもなく汚れている。




『桜』なんていう名前を名乗っているのは、やはりおかしいんだ。



いっそのこと、名前を変えてしまいたい。



そう




例えば




───────────────薫っ……




あああ。



馬鹿らしい。





折角気を晴らしに、バイトしにきたのに…




息をついた私は、持っていた布巾で、テーブルを拭いた。




「おねえさん、これもう一つ」



そう呼びかけられて、偽りの笑顔を振り撒く。





今日はお客が多い。



そうか。



休日だからか。






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