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Blindfold
第3章 お店
「お待たせしました」
顔を上げずに、手元のグラスを見ていたら、スッと白い手が重なった。
冷たくて、生きているのか分からないような、そんな手。
「あの…」
「おねえさんさ」
わりかし、かっこいい人だと思った。
多分20代後半だから私と同じくらいの歳の人。
仕事帰りなのか、ちょっとくたびれたグレーのスーツ。
ガタイはまぁまぁよい。
短髪の黒髪が、照明で少し反射している。
わりかし、かっこいい。
やっぱりそう形容するのがピッタリって感じの人だ。
「なんですか?」
気だるくそういうと、その人は妖しく笑って私の耳元で囁いた。
「俺と
ヤらない?」