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Blindfold
第28章 疑惑



しばらく返事がなくて、不安が募る。


やっぱり馬鹿なこと聞いた?


途端に恥ずかしくなってきて私も目線を外して俯いた。




「ごめんなさい…、なんか……変なこと聞きまし────」




弁解したところで突然抱きすくめられて目を見開く。




「────── 初めてだ、たかだか4日程度がこんだけ長く感じたの」



「…………………」



「……まぁでも仕方ねぇし。お前が体壊さなきゃそれでいい」





頭から優しく降ってきた言葉に、私は胸がキューっと苦しくなるのを感じながら、強く抱きしめ返す。



何故なのか、いつもするタバコの匂いが今日はそんなにしない。



とにかく、胸がいっぱいになって私は、思わず「好き……」と呟いた。


すると突然、片耳を甘噛みされて私は目を見開いた。




「ひゃっ…んっ……」



「……ホント、たまんねぇな」




いつもの口癖が耳元で低く響く。



そのまま達也は、私の首筋に舌を這わせると、そのまま私の服の中に手を入れて腰を掴んだ。




「はぁっ…んっ……」



「さくら………」




体を離した達也は完全にギラギラしたスイッチオンな目をして私のことを鋭く見つめる。



それだけで体がゾクゾクと疼いて、その先を期待してしまう。


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