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Blindfold
第3章 お店
私の返事を聞いて、ふっとその人は笑った。
「仕事中だからダメなの?」
さぁ、どうだろうか。
深く考えずに返事をしたから、そんなことを言われても困る。
「じゃあ、もし────」
「ちょっ…」
ぼんやり突っ立っていた私をその人が引き寄せた。
「仕事中じゃなかったら?」
再び耳元で囁かれて、身体が微かに粟立った。
この人とセックスしても、別に何も生活は変わらないだろう。
特別拒む理由もない。
今更守らなきゃいけないものなんて、私には存在していないのだから。
「お客さん───」
返事を考えていると背後から低い声が響いた。
そして、私は再び引っ張られて身体がよろけた。