この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Blindfold
第28章 疑惑



「………はい」




ゆっくりと返事をして、落ち着くべく胸に手を当てる。



チラと葵を見ると息を潜めて、それはそれは不安そうな目で見ていた。




「あぁ、俺だ」



知ってます……。



画面に出るわけだし。




「どうかしましたか」


「いや、昨日話の途中だっただろ」


「………そう、ですね」




電話の中、変な間が空いて居心地が悪い。


フォローしようにも、余計な事を言いそうで言い淀んでしまう。




「次お前がこっち来るまでまたしばらくあるし、それまでこんな状態っていうのも気持ち悪りぃだろ」



「それは……まぁ」



おっしゃる通りなのだが、歯切れの悪い返事しかできない。




「お前がいいなら、今から……お前んちに寄ろうかと思ってんだが」


「えっ……う、うちですか…」



思っても見なかった提案に声がひっくり返る。


店長は少し間を置いたあと、「あぁ」と返事をしている。


うちに店長が来る……のはまずい。


というか、来るのがまずいというより、今直接会ったところでうまく説明出来ないのに変わりはない。



慌てた私は、「いや、」と言葉を続けた。




「もう…出ちゃってて。家にいなくて」


「…………そう、か」


「すみません。あと……次のシフトなんですけど、ちょっとおばさんの病院に付き添わないといけなくなっちゃって」



/508ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ