この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
Blindfold
第29章 スミレ



幸さんの助け舟に、ホッとしてると店長は「じゃあ」と言葉を続けた。



「客としてならいいだろ」



「はぁ……?」




呆れた幸さんの声なんかに店長はお構いなしで、私のことを指さす。




「こいつを指名する」



「ちょっと、いい加減にして、何馬鹿なこと言ってるの」



「ちゃんと金は払う。文句ねぇだろ」




あの幸さんが、ん……と声を詰まらせている。



戸惑っていると、店長は「おい!」と声を掛けて拓也さんを捕まえた。



「おぉー! 達也!……って、えっ…!? なんで!?」



「うるせぇな。いいから席に連れてけ。個室だ」



「え、でもお前…」



「いいから連れてけって言ってんだろうが」




ふん…と息を吐いた拓也さんは、渋々応じるとそのままインカムで部屋を確認している。



個室で……これから…こんなに怒ってる店長と2人きりだと思うと、恐ろしくてしょうがない。



何をどう言い訳すればいいのか。


とりあえず、誕生日のことは探られないように、何とかしようと頭をフル回転させる。



通されたVIPルームに、ひぃと声が上がりそうになる。


もちろん、この2週間ここに入る機会もなかったから、初めて入るわけだが、相当広い。



ここを使うだなんて、一体いくら掛かるんだろう、とかそんなどうでもいいことを考えながら、私は心を落ち着かせてた。


/508ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ