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Blindfold
第30章 ハッピーバースデー
「……そうですけど…勘違いだったんだしっ…」
ムッとしながら、恐る恐る店長を見つめると少し口元が緩んでいるように見えてさらに恥ずかしさが増した。
「着替えるから手、離してください…!」
「……待てって」
からかっているのか、眉を上げている店長をキッと睨み付けると店長は座ったまま私を引き寄せて、ニーハイとミニスカートの間で露わになっている私の太ももに手を這わせた。
「っ………」
「俺のための服、なんだろ」
「だ、からっ……」
それは勘違いだったんでしょ!と言い掛けるけど、店長が何だか楽しそうな顔をしながら、太ももを撫でるのを辞めないせいで、うまく返事ができない。
それどころか、そのサワサワとしたもどかしい触り方に体が震えて、下半身がじわりと熱くなるのを感じた。
「いやっ…」
「……何が『いや』だよ。こうなることは想定済みの仕込みだろ?」
舌舐めずりした店長は、立ち上がるとそのまま私をベッドへと引っ張って優しく投げ出す。
反動でめくれた短すぎるスカートの裾を掴みながら、私は近付いてくる店長を見つめた。
「っ……趣味じゃないんでしょ!」
「まぁそうだけど、全く手ぇ出さないんじゃわざわざ準備してくれたお前に悪いしな」
ニヤニヤしてる店長の胸板を叩くけど、びくともしない。
「落ち着けって」と言いながら店長は叩いてる私の手を掴んでその精悍な顔を近付けてくる。
「そんな情けいらないっ…!」
「冗談」
「っ……からかって、楽しいですかっ…」
「別に?」
「めちゃくちゃ笑ってるじゃん…!」