この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
Blindfold
第31章 結果オーライ
開店後、ぎこちなく動いてオーダーを取って店長に伝えた私は、グラスが溜まりつつあるのを見て、洗い場へと向かう。
動き回るより一つの場所でじっとしてる方がいいという気持ちもあって、洗い物を進めているとスッと店長が洗い場までやってきた。
名前を呼ばれ、思わず手を拭く。
お客が来たのかもしれない。
やっとここで少し落ち着けると思ったのに、と思いながら返事をすると店長は、少しだけ首を傾けて私のことを見た。
「………身体、大丈夫か?」
心配……してくれてる?
「大丈夫じゃないですよ」
グラスを洗うのを再開しながら、そっけなく言う。
「……激しすぎ…」
顔が熱いのを誤魔化しながらそう呟くと、フッと笑っているのが分かった。
「悪かったって。でも……」
そう言いながら耳元に近付いてきた店長の息にドキリと胸が鳴る。
「いつも以上にエロく煽ってきたのは…お前の方だろ」
「っ…………」
まぁ、それは言い返せない。
仕掛けたのも私だし、口では文句言ってるけど、今体が痛いのだって別に嫌じゃない。
「……今日も泊まるよな?」
突然の誘いに、びっくりして店長を見つめると、店長は相変わらずのイケメン顔でニヤリと意地悪く微笑んでいた。