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Blindfold
第31章 結果オーライ
泊まるって……
あんなにしたのにまたするつもりってことだろうか。
「なんだその顔」
「べ、別に……」
「……会えなかった2週間分、埋める必要があるんだろ?」
「…………っ……」
「安心しろ、これ以上ひどくならないようにちゃんと体は労ってやるよ」
て、ことは…や、やっぱり、今夜もするつもりってこと…?
……全然嫌じゃないけど気持ちとは裏腹に体が持つのか心配で仕方がない。
てか店長、私より全然年上なのに元気すぎない?
それだけ私のことが好きってこと……だろうか。
ぐるぐると色んな考えが頭を巡ると店長は突然プッと吹き出した。
その姿を呆然と眺める。
「また、からかいましたね………」
何か言い訳をしようとしている店長を遮るように、扉のベルが鳴る。
再びタオルで手を拭いた私は店長にそれを投げ付けて、再びホールへと出た。
「いらっしゃいませ〜!て、あ…!」
驚き声を上げる葵を不思議に思いながら、私もドアの方を見る。
すると、幸さんと店長のお兄さんである拓也さんがニコニコと笑いながら手を振っていた。
「気になって来ちゃった」
優しく笑った幸さんに、私はいつものカウンターの席を案内する。
そして、同じく洗い場から戻って来た店長は、2人を見ていつものように「げ…」と嫌そうな顔をした。