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Blindfold
第31章 結果オーライ
「………最近来すぎだろ」
「なんで来てくれる客に文句言うのよ」
いつもの通り小言をいいあっている2人を交互に見つめていると、拓也さんが「達也」とひそひそ声で店長のことを呼んだ。
「あ…?」
「ほら、あの、預かってもらってたやつ、さ」
「……………」
「……もう大丈夫だから、今日、持って帰るわ」
預かってたもらってたやつ……
って、きっとあの押し入れに入ってた大量の『アレ』のことなんだろうことは予想がついた。
「……あぁ、あの気色悪りぃアレな」
「っ……!? お前、中身見たのか!」
「見てねーよ、バーカ」
言い合っている2人の会話の内容からしてもやっぱりあのAVなことなんだろう。
「俺は……あーゆーの趣味じゃねぇ」
店長の言葉に無意識に顔がポッと熱くなるのを感じる。
趣味じゃないと言いつつ、昨日かなり盛り上がってたけど……。
「桜」
「は、はい」
予想外に店長から呼ばれてビクりと体を震わせて、振り返った。
「悪いけど、上行って押し入れの中に入ってる袋取ってきてくれねぇか」
「あ、は…い…」
やっぱり、アレか。
そう思いながら上へ向かおうとすると、「ちょ、ちょっと!」と叫びながら拓也さんが私の後をつけて来た。