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Blindfold
第31章 結果オーライ
「お、俺も行くよ」
「え、だ、大丈夫ですよ私だけで」
「いや、でも、俺のだし……っ…重いし」
慌てた拓也さんは、「な、達也」と言いながら店長に同意を求めている。
あの大量のAVバレるのが嫌なんだろうけど、もうすでに中身知ってるとも言えないし…
「なんだったら、鍵貸してくれれば俺だけで取りに行くよ!」
まぁそんなに嫌ならそれでもいいかもしれない。
そう思いながら、部屋の中を思い浮かべたけど…
部屋の中には私の下着やらメイド服やらが─────
「いや、私ついていきます」
「いや、桜ついていけ」
店長と言葉が被って互いに顔を見合わせる。
多分同じことを懸念したからなんだろうけど、声が揃ってしまったことが気まずくて、顔をそらす。けど、それもまた同時になってしまってさらに気まずくなってしまった。
「……うわぁ〜…何か隠したいことがあるのかぁ…すっごくやらしぃ…」
「な、なんでよ!」
葵の呟きに思わずそう突っ込むと、幸さんが肩を揺らしながらふふふと楽しそうに笑った。
「なんか…よくわからないけど、やっぱ一緒に行こう」
「は…い」
拓也さんの提案に返事して、動き出す。
すると、おい、と店長が私たちに声をかけて来た。
「どうしました?」
「……頼んどいてあれなんだが…、早く戻ってこいよ」
「あ、はい。その『荷物』取りに行くだけなんですぐ戻ります」
返事をしながら、再び幸さんが笑っているのが見えたけど、そのまま私は拓也さんを連れて上に向かった。