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Blindfold
第4章 幼馴染み
ふと、ポケットに入った名刺を取り出した。
─────────俺と ヤらない?
冷静に考えると、本当にとんでもない事言われたな…
探り合うのは面倒だけれど
身体だけだと割り切るのならば、知らない人の方がいいのだろうか…
「それ名刺か?」
「うん。もらった」
「どこで?」
「バイト先」
まぁ…
気が向いたらいつか、連絡しよう。
そう思って、再びポケットに名刺をしまい込む。
「名刺なんて、なんでもらうんだよ」
「なんでって。ナンパ」
私の言葉をきいて、樹は面白くなさそうな表情に変わる。
あからさまだ。
それが少し快感だったりする。
「ヤろうって言われた」
「……ヤろうって、何をだよ」
「そりゃ…セックスでしょ」
「ふーん…」
ビールは、あっという間になくなって
ぐにゃりと
捻り潰される。