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Blindfold
第4章 幼馴染み
気付いていないフリ。
彼の気持ちを利用している私はきっと地獄に落ちるだろう。
「樹……」
丁度、お酒も回ってきて、いい頃合いだ。
私の呼びかけに、樹は切なげな瞳を見せる。
「なんだよ…」
「………ヤりたくなってきた」
「っ………」
翻弄されている。
抜け出せない。
彼もまた、被害者だ───
そして、捉えるように私から、唇を塞いだ。
身体が熱くなって、みるみると快感の渦が私を巻き込んでいった。
「っ……は…っぁ」
熱く舌が絡み合って、激しさを増す。
ざらざらとした舌の感覚。
交ざり合う唾液。
すべてが興奮に繋がって、激しくなっていく──