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Blindfold
第7章 けじめ
「こういうカフェで会うの、初めてかもな」
「そうだね」
「……いつも、どっちかの家だもんな」
「うん……」
少し気まずい雰囲気が流れた。
昔はよく公園で遊んでた。
何があんなに楽しかったのか…
お姉ちゃんと、樹と、私と、
そしてかずにぃ。
あぁやって笑ってるだけの日々があったなんて
今じゃ考えられない。
話を切り出そうとした時、店員さんが樹のアイスコーヒーを運んで来た。
そして、少し遅れて私のダージリンティーが到着する。
ポットを掴んで、カップに紅茶を注ぐと、昨日とは少し色が違うことに気付いた。
これじゃなかったか…
そんなことを思いながら、心を落ち着かせる。