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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第4章 【接近~近づいてゆく心~】
その翌朝、莉彩は井戸端で洗濯をしていた。現代の日本にいた頃も母の代わりに休日は時々、洗濯をしたことがあったけれど、この時代には当然ながら、全自動洗濯機のようなものがあるはずもない。
朝鮮王朝時代において、洗濯は一枚、一枚、棍棒のようなもので叩いて汚れを落としてゆくという実に根気も時間も必要とする仕事なのだ。長時間しゃがみ込んでいると、同じ姿勢を続けることになり、腰が痛くなってくる。それでも、集中して続けてゆくと、確かに汚れが落ちてゆくのは実に気持ちが良い。
朝鮮王朝時代において、洗濯は一枚、一枚、棍棒のようなもので叩いて汚れを落としてゆくという実に根気も時間も必要とする仕事なのだ。長時間しゃがみ込んでいると、同じ姿勢を続けることになり、腰が痛くなってくる。それでも、集中して続けてゆくと、確かに汚れが落ちてゆくのは実に気持ちが良い。