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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第4章 【接近~近づいてゆく心~】
しかも、最初は知らなかったとはいえ、好きになった相手は国王だった―。
―私に抱かれる覚悟もできてはおらぬのに、傍にいたいなどと申すな。
耳奥で昨夜の王の言葉がこだまして、莉彩は暗澹とした想いになった。
一晩中泣き続けたせいで、眼が腫れぼったい。
王の言うことは当然だといえた。口で幾ら好きだ、この時代にいたいのだと訴えてみても、いざ王に抱かれる場面になると、莉彩は烈しく抵抗したのだ。
―私に抱かれる覚悟もできてはおらぬのに、傍にいたいなどと申すな。
耳奥で昨夜の王の言葉がこだまして、莉彩は暗澹とした想いになった。
一晩中泣き続けたせいで、眼が腫れぼったい。
王の言うことは当然だといえた。口で幾ら好きだ、この時代にいたいのだと訴えてみても、いざ王に抱かれる場面になると、莉彩は烈しく抵抗したのだ。