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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第4章 【接近~近づいてゆく心~】
あの時、傷ついたのは多分、莉彩ではなく王の方だろう。所詮は世間知らずの小娘が口先だけで好きだと言っているのだと思われても仕方ない。
そう思われても仕方がないとは判っていても、莉彩は哀しかった。
もしかしたら、昨夜の出来事で王には完全に愛想を尽かされ嫌われてしまったかもしれない。
それでも、昨夜、あのまま王が思いとどまることなく最後まで進んでいたらと想像しただけで、莉彩は身震いするほど怖かった。
そう思われても仕方がないとは判っていても、莉彩は哀しかった。
もしかしたら、昨夜の出来事で王には完全に愛想を尽かされ嫌われてしまったかもしれない。
それでも、昨夜、あのまま王が思いとどまることなく最後まで進んでいたらと想像しただけで、莉彩は身震いするほど怖かった。