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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第11章 いつか、きっと
パステル・ピンクのスーツを着た莉彩は、今、二人の想い出の場所に立つ。シニヨンにした髪に挿しているのは、もちろんリラの花の簪である。
この簪は、莉彩がいた二十一世紀に還るには必要不可欠なものだ。莉彩はそっと手を伸ばして簪に触れた。
アメジストの花びらがひんやりと手のひらに触れる。
夜空を見上げ、莉彩は溜息をついた。
不思議なものだ。今回は意図したわけではないのに、空には満ちた月が浮かんでいる。
この簪は、莉彩がいた二十一世紀に還るには必要不可欠なものだ。莉彩はそっと手を伸ばして簪に触れた。
アメジストの花びらがひんやりと手のひらに触れる。
夜空を見上げ、莉彩は溜息をついた。
不思議なものだ。今回は意図したわけではないのに、空には満ちた月が浮かんでいる。