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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第11章 いつか、きっと
満月の夜には不思議なことが起こると、昔から人は言い伝えてきた。やはり、自分が気の遠くなるような時の流れを行き来するのにも、月の満ち欠けは大きな拘わりを持っているのだろうか。
現代へ戻る決意を固めた夜が満月だったというのは、何か天の意思までもが自分(莉彩)はこの時代にいてはいけないと言っているようだ。
この選択が正しかったかどうかは、多分、後に記されることになる歴史書が教えてくれるはず。