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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第14章 ♦MooN Light ♦
軽い目眩だろうか。振り返ってみれば、今日も一日、忙しかった。昼に自分が食事を取る暇もろくにないほど、朝八時から夜の八時まで一人で働きづめなのだ。疲れが溜まっていたとしても不思議ではない。
やはり、三十歳になったら、疲れが溜まりやすくなるのかと考えてしまった自分を自分で笑う。
「お母さん、どうしたの?」
聖泰が不安げに見上げてくるのに、微笑む。
「何でもないのよ、少しふらついただけ」
安心させるように言うと、再び歩き始める。
やはり、三十歳になったら、疲れが溜まりやすくなるのかと考えてしまった自分を自分で笑う。
「お母さん、どうしたの?」
聖泰が不安げに見上げてくるのに、微笑む。
「何でもないのよ、少しふらついただけ」
安心させるように言うと、再び歩き始める。