この作品は18歳未満閲覧禁止です
約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第14章 ♦MooN Light ♦
最初眼を開いた時、莉彩は自分の予感が外れてはいなかったことを知った。
ゆっくりと眼を開き、視界が徐々に鮮明になってくるのを待つ。莉彩は絹の布団に横たわっていたようだ。刹那、ハッと弾かれたように褥に身を起こした。
―聖泰?
息子の姿を眼で探す。時を飛ぶ直前、咄嗟に息子の手を握ったものの、それ以降、どうなったのかまでは判らない。果たして、あの子はどうなったのだろうか。