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約束~リラの花の咲く頃に~Ⅲ Love is forever
第14章 ♦MooN Light ♦
拝礼する莉彩を感慨深げに見つめていた徳宗も違和感に気付いたようだ。
「莉彩、いかがしたのだ?」
「殿下、もうお帰り下さいませ」
最初、莉彩の言葉を徳宗は信じられないといった表情で聞いていた。
「莉彩、一体、どうしたのだ、何があったのだ!」
徳宗が一歩近づいてくる。莉彩は、思わず後ろへと後退していた。すやすやと眠る子どもを守るかのように、聖泰の傍にぴったりと寄り添う。